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【感染症情報】みずぼうそう がなんで今さらはやるのか?
2025.04.16
2月の感染症情報でお話しましたが、あれから水痘がぼちぼちみられ、春休みをはさみましたが、4月後半になっても流行が拡大しています。
ワクチン未接種はもちろん、1回ないし2回打った小学生~中学生の年長のお子さんでも軽くかかってしまいます。
昔は、ワクチンもなく、私も含めほとんどみんなが感染した『みずぼうそう』。昨今はワクチン接種が増え、任意から定期接種になり、接種回数も1回から2回になり、流行することが激減しました。
なのに、『たまに流行』します。それはなぜでしょうか?
ワクチン接種して水痘の抗体を持つ子供が増えると、当然感染しない人が増えるため、自然感染する機会が激減します。
ワクチン接種によって体に一度ついた『免疫』も『終生免疫』ではないので、少しずつ抗体価が低下していきます。抗体価が下がりきる前に、どこかでウイルスに曝露(自然感染)されれば、『ブースター効果』によって、抗体価が上昇し、再び感染を起こしにくくなります。
ところか、一定のレベルまで水痘の流行が抑えられると、当然免疫のブースターがかかることも少なくなるので、一度ついた水痘の抗体価が徐々に低下していきます。流行が日本では激減したからといって、地球上には沢山ウイルスが存在するので、必ずどこかから『ウイルスの持ち込み』が起きます。そうすると、中には感染を起こす人が出てくるのです。
このようなサイクルが、1~2年毎に起きているのが現状です。
◎『みずぼうそう』に関する正しい知識を持つことが重要。ネット等のウソに振り回されないこと。
・水痘ワクチンを2回接種していれば、多くの人は軽症ですみます。必ず定期の2回接種をすべきです。
・『ワクチン打つより、感染したほうが早い。』これは明らかな誤認です。ウイルス性脳炎・脳症や敗血症等の重症感染症の合併により、命を落とす危険があります。
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