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【感染症情報】+かぜの対処法について
2018.04.24
今年も大勢の乳幼児の皆さんが新入園をむかえました。
ほとんど常に鼻みずをたらしている子がほとんどです。
0~1才児のお子さんは特に抵抗力(免疫)がないため
もう少し大きくなるまで、すなわち1~2年の間は、しょっちゅうかぜをひきます。少し調子が良くなってきたかと思いきや、また別のウイルスに感染します。
集団生活をしているので、ある程度仕方ありません。
こうして体がだんだん強くなっていきます。
夜眠れないほど鼻がつまったり、せきこんだり、ゼーゼー呼吸が苦しい といったことがなければ
基本的には様子をみます。
ひどければ、痰のからみをとる薬、気管支をひろげて呼吸を楽にする薬を使い(対症療法)、よくなるのを待ちます。
かぜの特効薬は、存在しないということ、これはあまり知られていません。
当院では、言われることはありませんが、「かぜを早く治したいので、注射をしてください」とおっしゃる方がたまにいます。気持ちは痛いほどわかりますが、結論から言って、そんな薬はこの世にありません。
注射をすると治った気がするのは、プラセボ効果ですね。
かぜや胃腸炎は、ウイルス感染なので、抗生剤は、百害あって一利なしです。
かぜが抗生剤で良くなったと感じるならば、
それもプラセボ効果で、実は Natural course、つまり自然経過をみているにすぎません。無駄な投薬だったということです。
以上は、開院当初から、院長が、繰り返し繰り返し、説明してきている内容なので、かかりつけの方は、十分理解されている方がほとんどです。
また、今年も残念なことに、麻疹(はしか)の拡大が懸念されています。ワクチン未実施の乳児や、過去に一度しか接種していない大人も免疫がないため要注意です。
麻疹も、あらかじめワクチンによる予防をしておく以外に、一度感染し発症すると、根本的治療はありません。
こういう時になるべくあわてないですむように
普段から余裕を持って、ワクチンスケジュールを組んで行きましょう。
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